不動産相続を放棄?売却を選ぶべき理由

2025年11月05日

相続不動産を放棄するとどうなる?売却を検討すべき理由を解説

 

「相続不動産を放棄しようか悩んでいる」
「維持費や管理が負担で困っている」

このようなお悩みを抱えている方は少なくありません。
相続不動産を放棄することで負担を避けられるケースもありますが、実は注意点も多く存在します。
今回は、相続不動産を放棄するとどうなるのか、売却と比較したメリット・デメリットを分かりやすく解説します。

相続不動産を放棄するべき?

相続不動産の放棄を検討するのは、次のようなケースです。

・実家が遠方で管理ができない

・相続人同士でトラブルがある

・維持費(固定資産税・管理費・交通費など)が大きな負担になる

特に空き家の場合、年間数十万円の維持費がかかることも珍しくありません。
そのため、負担を減らすために相続放棄を選ぶ方もいます。

しかし、不動産を放棄すると同時に 預貯金など他の資産も相続できなくなる 点に注意が必要です。
さらに、自治体へ寄付する方法もありますが、維持費の問題から受け入れを断られるケースが多いのが現状です。

このような背景から、相続放棄を検討する前に 不動産売却で現金化する方法 を選ぶ方が増えています。

放棄しても管理責任は残る

「相続を放棄すれば、不動産の管理から完全に解放される」と思っていませんか?
実は、相続放棄をしても 管理責任は一定期間残る ことが法律で定められています。

つまり、放棄した不動産が原因で近隣に被害を与えた場合、賠償責任や刑事罰を受けるリスクがあるのです。

管理責任をなくす方法

・相続財産管理人を選任する
 裁判所に申し立てて相続財産管理人を選任すれば、相続人の管理責任は消失します。
 ただし、費用は数十万円かかるのが一般的です。

相続放棄は「無料で責任から逃れられる」わけではなく、費用や手続きが伴うことを理解しておきましょう。

相続不動産を売却するメリット

相続放棄と比較すると、不動産売却には次のようなメリットがあります。

・現金化できる:売却益をローン返済や投資に回せる

・維持費が不要になる:固定資産税や管理費の負担がなくなる

・資産運用が可能:売却益を使って新たな資金計画を立てられる

ただし、売却には時間がかかる場合や、譲渡所得税・仲介手数料といった費用がかかる点には注意が必要です。
不動産の価格は市場によって変動するため、売却のタイミングを見極めることも大切です。

売却後でも放棄は可能?

相続放棄は「相続があると知ってから3ヶ月以内」に家庭裁判所へ申請する必要があります。
そのため、原則として 一度不動産を処分した時点で相続承認とみなされ、放棄できなくなる のが基本です。

ただし、条件によっては売却後でも相続放棄が認められるケースもあります。
そのため、相続不動産に悩んでいる場合は、まず売却を検討したうえで専門家へ相談すると良いでしょう。

まとめ

相続不動産を放棄することで維持費の負担は避けられますが、管理責任や手続き費用などの課題も残ります。
一方で、不動産を売却すれば現金化でき、維持費の心配もなくなります。

・放棄は責任や費用が残る可能性がある

・売却すれば資金を得て負担を解消できる

・売却後の資産運用も可能

「相続不動産を放棄すべきか、売却すべきか迷っている」
そんな方は、まず不動産売却の可能性を検討してみてはいかがでしょうか。

当社では、不動産の売却や相続に関するご相談を承っています。
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